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そういえば
scanandyouさんにコメントを頂いて思い出した。
幻想はジョン・エリオット・ガーディナーの盤もあった。この人ナイトだからサーが付くんだっけ。
そういえば_f0125367_20175722.jpg
どっちかというと古い音楽の指揮者というイメージが僕の中では特に強かった。
この幻想も当時の姿(楽器、編成、配置)にこだわった蘇演とも言える内容になっている。
初演当時(1830年)は弦楽器は今とほぼ同じ形ではあったと思うが、その弦や弓は
大きく違っていたのではないだろうか?管楽器にいたっては材質や特に木管楽器のキーメカニズムは
大きく違っていたはず。トランペットとコルネットはクロマチックなピストンシステムが開発
されては間もない。チューバにいたってはまだ無く、オフィクレイドセルパンだ。
DVD版だとそのへんてこりん(今だからこそ)な姿が見られる(チューバは後の改訂版から採用)。
聴いてみると後々のフランス音楽の色彩感はもちろん伺えるが、思ったよりも渋い響き。
後ろの2楽章などは粗暴ともいえる音で、それゆえこの曲のプログラムにマッチした雰囲気が
効果的に出ている。ただ、楽器の性能なのか弱音方向で表情が乏しい気もする(木管楽器)。

さらに、ガーディナーの盤で面白いのは「荘厳ミサ」。後の「死者の為の大ミサ曲(レクイエム)」ではなく
ローマ大賞以前の習作的な作品。破棄されたはずだったが、スコアが発掘され蘇演されている。
これは、それ以降の名曲のルーツを見るようで大変に興味深い。これも愛聴盤♪
by afuroyan | 2008-10-01 20:25 | music | Comments(2)
Commented by scanandyou at 2008-10-03 18:22
「荘厳ミサ」も冒頭を試聴しただけで感動。シビレマシタ。
Commented by afuroyan at 2008-10-04 23:18
考えようによってはこの若書きの作品はスゴイ作品なのかもしれません。幻想やテ・デウム、ベンヴェヌート・チェリーニに出てくる主題ももうすでに現れています。
1824年に作曲されていますから第九と同年です。どうなっているんでしょう?
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