キ〇マサムネ~♪
ではなくホーンが好きだ。 ここしばらくはドームツィーターとドームスコーカーをいじっていて良い線まで行ったかなぁと思ったけど あるCDを聴いたら全然ダメだということが判った(後述)。 ツィーターの帯域はまぁこんなもんかなぁ、と思えるポイントを見つけることが出来たがスコーカーはどうにも良くない。 昔からこのドームスコーカーというのを「何だかねぇ~?」と思ってきたがやはり納得がいかない。 フロントにショートホーン(というよりウェーブガイド)を付けたり、ATCのスピーカーをお店で聴いたりしたがダメ。 全然ダメ。ミッドの帯域、ドーム(凸)では空気を駆動できていないという感じ。凸だから駆動すべき空気をグリップ出来ずに 横方向に逃がしてしまっている。その結果はドーム形状とフランジ形状任せの指向性にも甘んじているという ど素人(スピーカーは)の直感的な理解に至っている。つまりは、f特的には何とかなっているのだろう。 でもエネルギー的にはうまく行っていない。近接2点間測定をやって音響インテンシティを測ってやらなきゃ判らないのかも。 もっとも逆ドーム(凹)は、その点は少しは考えられているのかも知れない。 で、やっぱりの状態に戻す。 アンプで駆動している。ツィーターを付けている。フォステクスのT900Aを2.2μFでつないでいる(ホーンの上は切らない)。 JBLがホーンツィーターを止めてしまったのでフォステクスかbeyma辺りしかカタログ品のホーンツィーターが無い。 あとはビンテージ品をさがすかな…。EQを作ったから(後述)高音が持ち上がっているので少し絞る必要がある。 抵抗2本でATTを組んだけどダメだった。エネルギー感や細かな綾・・・のようなものが全然出てこない。 考えてみれば、そこでエネルギーをロス(熱になる)しているわけだし、平らでないスピーカーインピーダンスを相手に 抵抗でレベルを落とすなんておバカなことなので、トランス型のATTを少し手直しして使う。ちょっとしたユニット並みの 値段だけど、ATTの抵抗の種類で音が変わるなどと考えだすよりも健全なので、ありがたく使う。 さて、JBLの2450J(2インチスロートドライバー)と2385A(バイラジアルホーン)の組み合わせは2385Aの リンクを見れば判るように、そのままでは中音が盛り上がり高音は急降下になる。中音の張った音を「ホーン臭い」と 認識しているマニア君も多いと思う。普通はイコライジングしてやる。中音を潰して相対的に高音を持ち上げた ことにしてフラットネスを得る。以前は僕もユニット直前で抵抗とコンデンサーでそれをやっていた。 だが、今はもう、抵抗2本のATTに「サイナラ」したのでユニット直前でのイコライジングなんぞ出来ない。 やっぱりのときにウチのチャンデバにあるCDホーン用のEQを使ったら思いの外良かった。でも何か特性が合っていない。 JBL純正はどうやっているのかなぁと思い調べる。まずチャンデバは少し前の機種にM553というアナログのがあった。 これには2385A用の純正のEQが載っている。 シメシメ。 取説の5ページを見ると「CD horn pre-emphasis」という項目になっていて 80シリーズのホーン(2380Aなどの型番80代のホーン)を補正するゲイン特性が細かく書いてある。普通はこれだけで回路は 出来てしまうのだけど、読み進めると22ページに「資格を持った人だけよ」の項目があって、そこに中を開けてピンヘッダーの 接続を変えると「CD horn pre-emphasis」を入れられると書いてある(不親切な設計!)。80シリーズはH6とH8を In(ショート)しろと書いてある。というわけで次はサービスマニュアルを見る。すると11ページ(何故かひしゃげている)に 肝の回路が載っている。H6のAとB、H8のAとBがピンヘッダーだから、これをショートしての次段のオペアンプへの 入力抵抗は16.9kΩと71.5kΩのパラで約13.6kΩ。信号に直列の抵抗は52.3kΩと71.5kΩのパラで約30.2kΩ。 そしてこの直列の抵抗に0.001μFがパラってあることで中音だけにアッテネーションがかかる(中音を潰す)。 この回路をチャンデバの高音出力と高音用アンプとの間に入れてやれば「JBL純正」のイコライジングがかかる。 もっともチャンデバの出力インピーダンスにも注意しなければならないが普通ならまず大丈夫だろう。 高音用アンプの入力抵抗は47kΩにしているから上で算出した13.6kΩにするには、47kΩとパラになってだいたい 13.6kΩになる抵抗値として20kΩにしてやる。高音用アンプの入力端子へ並列に20kΩ、チャンデバの高音出力(ホット)と 高音用アンプの入力(ホット)間に30kΩ、それに0.001μF=1000pFのマイカコンデンサーをパラに接続したEQ回路を 有り合わせでチョチョイと作る。 定数は悪くなさそう。 音の具合はとても良い(この時点ではツィーターは無し。でも高音はやっぱり寂しいので後で追加している)。 ドームスコーカーではどうやっても出なかったテラークの「春祭」のギュッと音の詰まった感じが実に良く出る。 故長岡鉄男が「他のすべてのハルサイは捨ててしまってもいい。これだけは聴いてほしい。」と書いているが、 なるほど、さすがだ。 後日(2013/9/8)追記: あまりにも有り合わせやっつけで激しく汚い<(_~_)> ・・・では、いけないので、ちょっと有り合わせ(やっぱり)でアダプターにしてみた。 いこらいずのミリワットアンプも、バッファーを付けた時に半田付けをやり直しています(^^ゞ
by afuroyan
| 2008-09-27 23:31
| audio
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Comments(6)
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bmwk_rs at 2008-09-30 06:49
おかえりなさ~い!
って感じです(笑)
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afuroyan at 2008-09-30 21:48
bmwk_rsさん、ただいまーっ!!
って、。訳じゃないけどやっぱりホーンがいいですね。 「なんだ、結局モノになんなかったんじゃないか」とも思いましたが ATC聴いても何だかなぁだったから「ご縁が無かったのねぇ」ということかも。 残るは同軸(点音源)ぐらいでしょうか・・・続く
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bmwk_rs at 2008-10-01 19:37
私の私見、偏見でいえば、
楽器をする人はエネルギー感を重視します。 だからホーン! 音場とか点音源(または無指向性による立体的な表現)を重視するのは、 やはり鑑賞者の立場だと思います。 楽器を演奏する人はコンサートにいっても、常に自分が演奏することをイメージしてしまいます。 それは、鑑賞者側ではなく演奏者の位置で聞こえる音楽。 そこで一番耳に残るのは楽器や演奏者のエネルギー! 私など、ホーンスピーカーを通り越して、チューバの出口に顔を埋めて聞きたくなります(笑)
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afuroyan at 2008-10-01 21:55
困りました。僕はステージの上も客席も両方知っていてなおかつエネルギー感も
音場や空間の拡がり奥行きなどの情報量も重視しています(笑) ホーンでも空間情報量をきちんと表現できます。 今回やっぱりそうかなぁと気付いてしまったのは「ダイレクトラジエータ(ドーム)は きちんと部屋の空気を駆動していない」という事です。当たり前ですが変換効率(能率)も酷いモンですし、 指向性のコントロールすらされていません。 やっぱり出るべき音が出てない(出にくい)ようです。ちょっと悲しくもなりました。 >チューバの出口に顔を埋めて聞きたくなります。 チューバの音って一瞬にしてコンサートホール全体の空気を励震させるほどの エネルギーを持っているんです。でもベルに顔を埋めたら臭いかもしれませんよ。
私からも、『お帰りなさ~い。』(笑)
やっぱりラッパじゃなきゃネ♪ 我が家は、最近2WAY(基本)に立ち戻って、立ち往生状態です。 ユニットが多いほど、やっぱり難しい。。。。。。。
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afuroyan at 2008-10-04 23:31
3姉妹パパさん、コメントどうもです。
だいたい5分有れば、ウーハーより上の載せ換えが完了するようそれぞれのコンフィグなんかは 記録してあるのですがナカナカ。 今回はホーンの良さを再認識しました。電気信号と空気(空間)との電気⇒機械インピーダンス マッチングがしっかりと取れている感じしますね。 そちらは、ホーンもドライバーもグレイトだから大変でしょう。 ウチも2WAYで何とか聴ける様にして、手持ちのツィーターを付けています。
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