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だくとえんちょう
ひとつ前の記事でEL34のシングルアンプの整流ダイオードを変更した。
30年も前の普通のシリコンダイオードからFRDに変更したところ、それまで気になっていた転流ノイズが
ホーン(マルチアンプ仕様、ドライバーとアンプは直結)でも気にならない様になった。

その際に普通のスピーカーとして公称89dB/W/mの10cmフルレンジ一発のスピーカーをあてがった。
このブログではこんなお姿TangBandW4-930SGというペーパーコーン、ネオジムマグネットのフルレンジ。
今はもう売っていないのだが、20年位まえに買ってまだ事あるごとに使っている。

箱は30年以上前のフォステクスの出来合いのバスレフボックス。内容積10ℓ でφ50×75mmのダクトが付いている。
ユニットとダクトの排出容積を考えて9.5ℓ ぐらいとしてWinISDで簡単にシミュレートしてみる。

下図の空色の太線が現状。ほんの少しだけど100Hz付近がふくらんでいる。これが聴いてみるとティンパニがボン付いたり
ピアノの左手が過剰な感じに聴こえたりして、色々と聴くには少しばかりキツイのだ(ダクトのチューニング周波数は74Hz)。
だくとえんちょう_f0125367_18122592.png
そこでダクト(ベント)を延長して、もう少しチューニング周波数を下げることにした。
ちょうど内径φ50の紙管(出力紙の芯)があったので40mmの長さで切り出して、養生テープで張り付けてみた(なんか眠い写り)。
だくとえんちょう_f0125367_21304402.jpg
とりあえずだが、しっかりと固定できているようだ。これでダクトのチューニング周波数は63Hz強になる(上図では黄緑色の太線)。

そのままEL34のシングルアンプで聴いてみる。
紙のコーンからカリっとした立ち上がりの速い清潔な音がする。前述のボン付きは取れ、加えては中高音の見通しが良くなった。
小口径フルレンジならではの確かな定位と音場が気持ち良い。わずかにチューニングを10Hzほど下げただけでこれだけの
変化があるとなると、ダクトからの中高音の漏れの問題もあるのだろうか?その点はリアダクトにするとどうなのだろうか?
無響室ではない室内空間で測定をやり出すとスピーカーの特性を測っているのか、室内の音響特性を測っているのかが判らなくなる。
だから今まで測定をしなかったが、近接(室内の影響の少ない)特性くらいは測れるようにしておいたほうが良いのかも知れない。

前にPS180-8のスピーカーを作った際には高音がきつくて、LRのイコライザーをアンプとの間に入れてしまった。
今回のフルレンジはアンプとの間にはLCRのネットワークや、ピーク・ディップを補正するためのイコライザーも無く
(アンプと)直結されている。この点はメインのマルチアンプ仕様のシステムと同じだ。
やはり手元にはフルレンジ、それもアンプとの間になにも入れなくとも聴ける様なもの(+ツィーターをするならば
小容量のコンデンサーでローカットするだけ)を置いておきたい。
・・・昔、チョイ聴きしたAUDIO MACHINA のスピーカーの衝撃が、どこかでこだましている感じもしている。

今回、イニシエ(古)のスピーカーを簡便に改造してみた。
シミュレーション結果で見てはいるが、わずかな特性差で大きな聴感上の違いを感じたのには少し驚かされた。
時間を得たらユニットを外して延長部分の紙管を箱の中でダクトに継ぎ足してみよう。

もちろん、
このフルレンジ一発のスピーカーではもっと低い低音、そう「ウッ」と圧力を感じるような、空間が揺れ動くような低音は出ない。
上図、黄色の細線がメインシステムの Eton 11-581/50 HEX を80ℓ のバスレフ箱に入れたシミュレーション特性となる。

by afuroyan | 2024-03-12 21:33 | audio | Comments(0)
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