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ぐりっど
TRONALのEL84を一本落として割ってしまった。
落ちてラックの支柱のスパイク受けに当たったのだけど、一瞬でゲッターが白くなった。
割れたガラスは危ないのでむき身にしたのがこの画像。
ぐりっど_f0125367_16401024.jpg
TRONAL、ベルギーの商社の扱った真空管らしいけど何処製なんだろう?ピンはメッキ無し(あ、曲がっている)で
爪の無い8角形の人造マイカでプレートにリブは無い。やっぱり昔のロシア製なのかなぁ?

で、せっかくだから合わせてあるプレートを開いて中の様子を見てみる。
ぐりっど_f0125367_17044671.jpg
白い筒状の部分がカソード。この筒の中にフィラメントが入っていて熱せられることで熱電子が出る。
白い皮膜部分は熱電子の放出が効率的に行われる物質(炭酸バリウム、炭酸ストロンチウム等を主成分とする酸化物)が塗布されている。
同日追記:管内を排気して真空にする際にカソードを熱してこれら炭酸塩を分解する。例えば炭酸バリウムについてはBaCO3→BaO+CO2となり、
CO2は管内気体と一緒に排気されてしまうのでBaOの酸化物が皮膜としてカソード上に残ることになる。

注目するところは3つの「グリッド(スプリングのような螺旋の線)」。
一番カソードに近いピッチの細かいのがG1(コントロールグリッド)。その次の中くらいピッチのがG2(スクリーングリッド)。
そして、一番外側のピッチの粗いのがG3(サプレッサーグリッド)と書きたいけど、これは下側のマイカの外側でカソードに
接続されている(K,G3)。

教科書の図解では知っているが、実物をこうやって観てみると中々。こんなチマチマしたものが昭和の昔から作られていて
今なお、(一部の)好事家(?)に重用(ちょうよう)されているなんて、少しばかり妙な感慨すらも湧いてくるものなのである。

後日追記:落としたのはこの日だ。割れて白箱に入れたままだった。

by afuroyan | 2023-06-25 18:22 | audio | Comments(0)
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