しばししょうちんとはいえ、むかっぱらがたったので、も、あきてきた
少し前に、川崎駅の、あのエスカレーターの下で見た光景を思い出してしまった。
警官2人に押さえられている、いかにもの感じが濃厚な彼(30代?)。
目の前の、少しばかり毒気を発散している様な感じの彼女に向って叫んでいる。
「目で見ているままのもん撮っただけなのに、何で犯罪になるんだよ!」
あのガヤガヤの中ででも、はっきりと聞こえる彼の絶叫。いわゆるゴム製の
サンダルが挟まった事件以来、どうもあのエスカレーターには、良い印象が無い。
改札を出たら、グル―っとミューザの方にまわって、ルフロン(ヨドバシですな)に行くようにしている。

僕の写真、あまり人が写っていない。遠くの群像?として写っている事ぐらいはあるのだけど
ズバリ人物が写っている様な写真はほとんどない。むしろ人止み待ち?をして撮るくらいだ。何でだろう?
肖像権がー、プライバシーがー、とかのチト青い事を、ことさらに意識をしているわけでもない(あれは商業的なお話が大方)。
コミュニケーションを取るのが苦手で、人物を被写体とする事が出来ないのだろうか?(ググったらコミュ障.とかいうらしい)
これも、今、文章にしてみたけど、ピンとこない。少しの間、考えてみたけどあまり良い答えが浮かばない。

そういえば学生の頃、R・キャパの写真展へ行った時の事を思い出した。あの有名な一枚を含めて、多くの
前線の写真があった。後年、芸術家や俳優たちとの親交があったから、そういう人たちの「二チャッ」とした笑みの
こぼれるポートレートなんかを期待して行ったのだが、前線の写真ばかり。ひたすら戦争、戦争。
昔の事で忘れてきているが、戦争の惨禍が、というより、こちらの感情に無遠慮?に踏み込んでくる物語性みたいなものと、
「ほれ、これを見て泣け。ここで泣くんだ。」みたいに、暗に計算され、強制される演出のようなもの?に辟易とした覚えがある。
僕の感受性(精神性でもええよん)が貧しかったと云えばそこまでだが、何だか強烈に抗いたい気持ちになったのは確かだ。

一方、木村伊兵衛のコンタクトプリント(ベタ)を見た時は、気が抜けたような気分になった。居合抜きの様に瞬間を切り取る
とまで言われたスナップの神様も、有名な作品の前後のコマでも、ちょっと違う構図で同じようなコマを撮っていたりしている。
変にホッとした半面、撮っている枚数(そりゃプロですからね)の膨大な量に、ただただ圧倒された。

で、何で僕の写真、あまり人が写っていないのか?についてなのだけど、やっぱりその写真を見たときに感じる
ドラマ性のようなものに抵抗を感じる(好きではない)のかもしれない。写っているのが男か?女か?若いのか?年をとっているのか?
何をしているところなのか?写真を見る人(もちろん僕ではない)の中に生まれる衝動の様なものが、僕が予想すら出来ない良からぬ
方向だったり、違うキャプションを付けられ悪用されたりする可能性が嫌(好きではない)なのかも知れない。

職場で、写真好きな同期と話した時も似たような事を云った事があった。
彼:「写真をどう見て、何を感じるかなんて、その人の心の自由なんだから、それくらいは認めてあげるべきじゃないの?」
僕:「じゃあ、僕はそういうのは好きでないとする、僕の心の自由は誰が認めてくれるの?」
彼:「・・・・お前、そんなこと考えて写真撮っているの?」
僕:「結局、このネットの時代に、どういう形で何年残るかもしれない写真にどういう責任をとっていくの?バカッターの写真なんて
  おそらくネットのどこかに永遠に漂っていて、晒され続けるんだぜ」
彼:「責任なんて取れる訳ないだろ?お前はちょいと複雑系が過ぎるんだよ(タバコ休憩はもう終わり、とばかりにそそくさと行っちゃった)。」

では、何で写真撮っているの?あくび.とも話した事があるけど、そのもの(被写体)に内在するはずの、誰も疑いようのない
実在(の・ようなもの)を撮りたいのだと思う。で、また話は戻る。ズバリ人物が写っている様な写真じゃそれは出来ないの?
判らない。単に好きではない事を理由にして逃げているだけなのかもしれない。
判らないけど、まずは嫌いではない方向で愉しんでいこうとも、強く思っている。何であれ、撮らねば始まらない。

この乱暴な「しばししょうちんとはいえ、むかっぱらがたったので・・・・・・・・・」も、もう、おしまい。
そんなに長くは消沈していられないのだ。
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by afuroyan | 2014-06-11 23:57 | ぼやき | Comments(8)
Commented by yanaphoto at 2014-06-12 13:07
写真何て、目をつむっていたって撮れるんですよね。
理由何て有ったって、無くったって
もう、どうでもいいじゃないかな。
Commented by afuroyan at 2014-06-12 20:16
yanaphotoさん、そうですね。

もう末期なのであらかた壊れてしまっています。
そこに山があるから・・・  みたいにかっこうの良い事も云えませんしね。
天文写真が程度原点ですから、博物学的な関心もあるかも知れません。

・・・微グロ注意なんですが、これは目をつむっていたら撮れないと思います。
http://gigazine.net/news/20090314_eyeball_camera/
Commented by あり at 2014-06-12 23:11 x
カメラを治して試写しているだけです…。素人が治すことが出来るのは
古くさい、歯車とネジ式のフィルムカメラ。ああ変しい変しい。昔あった
墓場の写真に時々カッコイイと思う(フレーミングの冴えとか超絶
光線の読み)のがありましたっけ。
Commented by yanaphoto at 2014-06-13 12:13
目をつむったら撮れない写真

眼底写真とか?

墓場掲示板、懐かしい響きです。
Commented by afuroyan at 2014-06-13 23:40
ありさん、それってまさに
そこに(治すべき)カメラがあるから・・・ ではないですか!!!!
>昔あった墓場
それなんですが、サーバーだけは動かしてくれている様なので、
こんな古い拙コンテンツも見られたりします。
http://grave01.fantastic-camera.com/pastlog/pastimg/1161062534-6059.jpg
Commented by afuroyan at 2014-06-13 23:51
yanaphotoさん、昔、白目に出血班が出来ちゃって心配になって眼科へ行ったら
「眼底も見なきゃダメかもしれませんね」と言われてアゴを乗せて覗いたのは、そう、
TOPCON謹製の眼底像撮影装置でした。結果「あまり目をこすらないでね」で外傷性でした。
>墓場掲示板
なんか、最後の方はスパムや乗っ取り?が多くてちょっと大変でしたね。
Commented by tin_box at 2014-06-19 23:20
考えすぎじゃないですかねーw。
心配性は健康に悪いですよ。

私の撮った画を使ってたブログを偶然発見したことがありますが、一応連絡してねとコメントしたら、びっくりするくらい反省されてしまい、此方が逆に恐縮したことがありました。
Commented by afuroyan at 2014-06-20 07:51
tin_boxさん、さほど考えてはいないでしょう。
この時期は手が動かないので脳ミソが勝手にグルグルしていただけでしょう。
もう読むと、こっ恥ずかしいので消しちゃいたいのですけど、これも生活記録かなという事で。
>私の撮った画を使ってたブログ・・・
無神経という訳では無いですけど、僕はこの辺は使いたきゃどうぞ(上手い画像は一つもありません)程度ですかね。
ステレオな感じな巨大掲示板ではコピペや直リンもされていますし、グーグル先生の画像検索が
ある時点で、グーグル先生に「おれの画像を使って金儲けたなー」って言ってもちょっとねぇ・・・・
でも反対に、人の版権や著作権には、気を付けていますよ(これを侵しちゃったらズバリ犯罪ですからね)。
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