人気ブログランキング | 話題のタグを見る
まちね しょのよん
水星交響楽団の定期へ行く。地震で天井が落ちてしまい改修が終わった、ミューザ川崎シンフォニーホールでの演奏会。
写真は無いけど、天井(と言うより上方反射板)はナカナカ、ゴツイ、ハンガーに取り付けられていて、耐震性も上がったのだろう。
響きも(開演前のドヤドヤ・・・ホワイトノイズに似ている・・・でだいたいのことが判る)葡萄棚式のホールにしては穏やかなものだ。

演目はシベリウスの交響曲第7番、チェロ独奏を招いてブリテンのチェロと管弦楽のための交響曲(チェロ交響曲)、
そしてニールセンの交響曲第4番「滅ぼし得ざるもの」の交響曲3つ。

単一楽章のシベリウスは何処かで一度聞いたことがある。シベリウス後期の晦渋なんだけど、不思議な透明感が良く出ていた。

問題は、ブリテン。少ない編成で(それでもチューバは要る)、いわゆる前衛的な手法はとってはいないが、充分に現代的な曲。
甘く、謳う様なチェロの使い方でなく、ギコギコ、ガリガリとした音が高い緊張を持った音響を作り上げていく。
オケ.とチェロ独奏という事で協奏曲の構図なのだけど、オケ.を伴奏に従えてのチェロでなく、オケ.と対峙するチェロ独奏だ。
4楽章制だったりするところからも「ああ、交響曲なんだなぁ」と思って聴いてしまう。それにしてもチューバはおいしいフレーズばかり。

ただ、こういう事を云うのはおこがましいのだけど、こういう曲をアマオケ.でやるのは色々と難しい事があるのではないだろうか?
演奏する側は見事なのだけど、周りをジロリと見回すと、こういう音楽・音響に関心のあるとは思えない方も多い様で、
集中力が落ちてきてしまっている方も多く見受けられる。もちろん、演奏する側の愉しみがあるから、どうのこうのは言えない。
通俗名曲をずらりと並べるプログラムが良いわけではないけど、この曲は聴き手をかなり選ぶのでは?と思う(のだ)。
これが、ベルリンやウィーンやパリだったら、それでも何とかイケるのかもしれないけど、その ・・・・・・ 川崎じゃあ無理かもしれない。
クラシック音楽(というよりシリアスミュージック?)の受容性は、日本ではこんなもの(?)なのかなぁとも思ったのも確か。
演奏がスリリングで面白(予習したし)かっただけに、ちょっと複雑な気持ちになった演目だった。

ニールセンは「不滅」というニックネームが一般的だったと思うが、最近は副題原語の直訳に近い「滅ぼし得ざるもの」というのを良く見かける。
のだめ.の16~17巻にも出てくるような有名曲(笑 「チューバ!音程少し高く」と千秋がゲキを飛ばすシーンを何故か思い出してしまう。
単一楽章、「切れ目なく」演奏される交響曲なのだけど、ステレオ、LP時代には盤をひっくり返さなければならなくて、それも叶わなかった。
アナログかデジタルかの不毛な議論は横に置いておいても、CDが普及するようになって、初めて、こういう演奏時間の長い曲を
中断することなく聴けるようになった。その結果、作品の本来の意図や、全体像を正しく把握出来る様になったと僕は考えている。
最後の部の、2組のティンパニの対決が有名だけど、僕は第3部のひたすら、内部へ突き進んでいく弦楽の部分が特に好きだ。

このオケ.、ブラスセクションがケーキ良く爆発(どっちの意味でも)するタイプではないけど、上手いオケ.だ。
帰りしな、電車の中で「仕事辞めて、チューバ吹きになる。仕事していないからライブラリアンもやるし、会計もやる」なんて
大いに妄想したのだけど、ここしばらく吹いていない。〇十肩がひどくて楽器が持てないのですね~  <(_~_)>
by afuroyan | 2013-05-03 23:44 | music | Comments(0)
<< なんのはな? むべなるかな >>