ベルリオーズ:幻想交響曲、レクイエム
ご存知、ハチャメチャな交響曲。レクイエムにしたってあんなのを演奏されたら おちおち永遠の眠りにも就いていられないと思う。やっぱりどっちもミュンシュ。 レクイエムはボストンとバイエルンが有るけどバイエルンは超珍盤かな? ワーグナー:トリスタンとイゾルデ「第1幕への前奏曲」 ベルリオーズと並ぶヨーロッパ2大誇大妄想的作曲家なんだろうな。この前奏曲、 聴き進めれば脳ミソの芯が痺れて来る様な感覚になるけど、丁度その辺りに チューバの目立つ部分があって、毎回ハッとする。なぜかバレンボイムの盤が好き。 ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番 マーラーより前にアメリカに渡った元祖鉄分の多い方。いなたいメロディーが これでもか、これでもかと繰り出されるが、この人の旋律は決して外さない。 お世話になっている薬局へ行くと必ず2楽章が流れている。スメタナSQかな。 ブルックナー:交響曲第9番 未完、絶筆でこの後に何を繋げるかで議論があるかも。マーラーの10番みたいに 補筆版?があったり、テ・デウムをあてたりするらしい。後期の交響曲はオーバル タイプのワーグナーチューバ(ホルン吹きが持ち替え)軍団が活躍する。 アンサンブルが空中分解寸前のクレンペラーの盤がお気に入り。 バルトーク:弦楽四重奏曲第5番 厳しい時代の比較的難しい弦楽四重奏曲。尖鋭的な演奏が多いのはしょうがないの だけど、内声部の動きなどはドヴォルザークと違った意味で、いなたい感じがする。 バルトーク・ピツィカートなんかは楽器(指板部分)が痛むんじゃないかなと思うような 音がする。色々といわれているけどアルバン・ベルクSQの盤が良い。 ベルク:ヴァイオリン協奏曲 絶筆。作曲の謂われ因縁は詳しい文章によるとしても、虫刺されが悪化して敗血症で 亡くなるなんて怖すぎる(抗生物質以前のお話)。のだめにも出てくる曲なんだけど、 やっぱり女流バイオリニストの録音が多い。でもギドン・クレーメルのちょっとだけ ヌラッとする演奏が好きかも。女流なら渡辺玲子の盤が良い。 ヴィトルト・ルトスワフスキ:交響曲第3番 「ダカタタン!」というモットーで始まる意外と面倒な印象の1楽章交響曲。短い警句的な フレーズが生き物みたいに増殖・消滅を繰り返す様はちょっと他では味わえない。 でも、曲終盤は映画音楽張りの曲想で、ガムランみたいな響きも感じる事が出来る。 で、最後は「ダカタタン!」のモットーで終わる辺りが判り易い。最近買ったナクソスの盤が良かった エドガー・ヴァレーズ:全作品 とにかく好き。ヴァレーズが「デゼール(砂漠)」で提唱?した「Organized Sound」の 概念?は僕の今持っている音楽観そのものだし、生ぬるい情感から完全決別した その作品群は、中学生の頃からのマスターピースだ。シャイーの全集が出ている。 昔はブーレーズの盤(LP)で聴いていたけどどこかへ行ってしまった。CDで買い直すか? ジョリヴェ:オンド・マルトノ協奏曲 ヴァレーズの弟子。のだめで真澄ちゃんが卒業演奏会で演奏したのは「打楽器協奏曲」。 おそらくは、今はこの曲の録音はエラートから出ている自演の作品集しかないのでは? 来日してあろう事かパ〇ンコに夢中になってしまったという残念なエピソードもあるが、 総じて、明快さと神秘主義的晦渋さの同居という良く判らない(そこが良い)ところが有る。 バッハ:ゴルトベルク変奏曲 もうこれはグルードの盤で決まりでしょ。目を閉じれば亡霊じみた唸り声が・・・・ マーラー:交響曲第6番、大地の歌 交響曲第6番に関してはこんな3行・4行では書けない程の想いがある。ねちっこくて 心の深層をえぐられる様な、バーンスタインの再録も良いけど最近はブーレーズ。件のハンマーが ちと、情けないけどスコアが読みやすい。大地の歌はクレンペラー。チューバの出番が数小節しか 無いなんてどうでも良いこと。2人の歌手の絶唱も素晴らしいが マーラーが生前に決して聴く事の 出来なかった、薄くたなびく様な旋律線が絡まり合うオーケストレーションは正に彼岸の音楽。 ウィリアム・シューマン:交響曲第7番 William Schuman。「n」はひとつ。交響曲作家としての印象が強い。現代アメリカの繁栄を、また苦悩をも 同時に合わせて表現するようなこの7番。吹奏楽では「ニューイングランド三部作」のチェスターが有名。 エンディングはファンファーレとリズム隊の「Schuman節」でスカッと終わる(焼き直しw)。 マゼールの盤が良いが、ナクソスのGerard Schwarzの指揮するシアトルのオケもなかなか良い。 オネゲル:交響曲第3番、同5番 「パシフィック231」が特に有名だけど、僕はこの人の本質は交響曲にあると思っている。中学の頃に 東芝EMIの「フランスのエスプリ(だったかな)」みたいなシリーズの廉価盤で聴きだしたが、この人は実質スイス人。 3番で第2次世界大戦後の困難な人間社会を描き、それでも少しの希望があるとばかりにピッコロで鳥の平和の歌を ちらりと披露するが、5番ではそれこそ煉獄のような世界観が、むき出しの生々しい状態で提示される。 やっぱり最初聴いたミシェル・プラッソンの盤が丁寧で聴きやすい。 さて、何を聴くか。こちらが弱っているときは是が非でもこういう種類の音楽をを聴きたい。 ひと昔前に流行った「癒しのクラシック(みたいなの)」なんていうアルバムに何の意味がある? でも、アマデウスやタコビッチ、チャイコあたりを絶対に聴かないのが僕の精神構造の本質なのかもしれない。 画像は無し。そのかわりに右ライフログに列挙してみた。しばらくは順序を変えないでいる。
by afuroyan
| 2011-12-15 00:34
| music
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