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わせいりぼん
下の記事でbmwk_rsさんからコメントを頂いた。
>和製のあのリボンもダメですか?一応、ホーン形状ですが。

和製(笑)のあのリボン(PT-R7Ⅲ)は少しいじってある。ベリリウムのリボンの上端と下端に給電して、
強力な磁界ギャップの中にあるリボンそのものがボイスコイル(巻いていないが)であり振動板となっている。
後はフレミングの左手の定理に従って音が出る。振動板のインピーダンスはmΩ単位だからマッチングトランス
が入っている。問題はこのリボンの下端への給電の仕方。マッチングトランスから出てくる配線材はL成分を
低く抑える為に平たくなっている。一端はリボンの上端に配線されるが、下端へは銅製の給電バーがリボンの
すぐ裏を通ってリボン下端までたどり着いてそこで給電される。つまり、リボンと、すぐ裏の給電バーには
常に逆向きの電流が流れると言う訳だ。しかも強磁界の中でだ。      ・・・何かがオカシイよね。
下は数少ない分解した時の1コマ(懐かしい)。
わせいりぼん_f0125367_22344696.jpg
と言うわけで、そう悪くない線材で給電バーをパスしてリボン下端に給電。給電バー自体は穴が開いていて
音響負荷的な役割もありそうなので電気的に磁気回路に落として終わり。
断然、音は良くなったとは思うけど、特性的にどうのこうのは云える環境には無い<(_~_)>

さて、何となくネットをうろついていたらこんな記事を見つけた。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20081118/sme.htm :AVウォッチ ブルースペックCDの記事
ブルースペックCDがどうのこうのはどうとして、ソニー・ミュージックスタジオのモニターが気になる。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20081118/sme05.jpg :モニターの画像
恐らくはTADのTL-1601系がWでミッドは良く判らないホーン。ツィーターはどう見ても和製のあのリボンに
似ている(PT-R9かも)。

検索を繰り返せばこんな記事も見つかった。
http://www.sonymusicstudio.jp/studio3.html :ソニー・ミュージックスタジオ スタジオ3
http://www.sonymusicstudio.jp/mastering.html :ソニー・ミュージックスタジオ マスタリング・スタジオ
http://www.noe.co.jp/technology/18/18std1.html :日東紡音響エンジニアリング 技術ニュース
クレジットからTEC:tonというメーカーのモニターである事が判る。特にマスタリングスタジオのそれは
シングルウーハーに四角いフラットフェイスのホーンと、どう見ても和製のあのリボンっぽい組み合わせだ。
このTEC:ton engineeringというメーカーが良く判らない。まあ検索すればTADやソニーのユニットを
使っているらしいことは判った(PT-R9はアメリカではTADブランドだったような?)。

というか、和製リボンってそんなに凄いの???こういう記事を見ていたら何だか大いに洗脳されてきた(大違
四の五の言っていないで、和製のあのリボンを活用することを、少しは考えた方が良いようだ。たぶん。・・・そのうち。
by afuroyan | 2011-06-28 22:46 | audio | Comments(6)
Commented by bmwk_rs at 2011-06-29 06:36
> というか、和製リボンってそんなに凄いの???

凄いっていうか手頃なんでは?使いやすいっていうか。
個人的には、スタジオやらのプロ系ではツイーターの存在はドメスティックユースほど重要視されないと思い込んでいます。

和製リボンを使ったことも無いのに、生意気言ってすみません。
Commented by afuroyan at 2011-06-29 07:46
bmwk_rsさん、そうですね。お手軽、もしくは・・・安直ですね。
ツィーター無しのやつもあるのでこれらのモニターはカスタムなんでしょう。こんなの↓
http://mixonline.com/photogallery/class_2011/index79.html
とにかく、スタジオの中の人って、すごい音量で何でも聴くので困ります。
「あ、ふろさん何言っているか判んない。もう少し大きな声で言ってくれる?」みたいな。
最近、上に伸びたコンテンツが流行りだから、聴こえるかどうは別にして
「ちゃんと再生できますので管理しています」としたいのだと思います。
>和製リボンを使ったことも無いのに、生意気言ってすみません。
いえいえそんな。指向性はやたら鋭いし(垂直)、あまり下までは使えないし、
Cで切るならCの銘柄?にえらく敏感だし難しいユニットです。上手く鳴っている所を
・・・・・そういえば聴いたことがありません<(_~_)>
Commented by Zorki-4u at 2011-07-03 09:33
プロユースのスタジオではどんな音量で鳴らしても壊れないことと、ちゃ
んと音が出ることが優先されるから、耐入力の小さなツイーターはだめ
でしょう。和製リボンの音が聞える犬並の聴覚を持つエンジニアがその
スタジオに着いているかどうかの方が気になります。
Commented by afuroyan at 2011-07-03 20:32
Zorki-4uさん、ラージモニタって暴力的ですよね。
中の人(笑 は卓の上の色んな物が共振して異音を出しているのにまだボリュームだ上げたがる。
コチラは単なる見学なので、驚かせようとしているかなと向こうの表情を伺っても
向こうは平然としています。スタジオモニターのカタログを見れば最大音圧のスペックが
有ったりしてそれはそれで怖いのです。でも、20kHz以上にフルスケ.が立つ様なソースなんて
そう無いので(発振していなければ)、和製リボン(97.5dB/W/m 耐入力100W程度)でも
何とかなるのではないでしょうか(ヒューズが入っていたりする)?
>犬並の聴覚
最近、4:3テレビの水平同期の「シー」というのが聴こえ難くなりました<(_~_)>
Commented by Zorki-4u at 2011-07-04 16:45
>犬並の聴覚
某C社のレコーディングエンジニアに犬笛が聞える聴覚の持ち主がいて
卓の故障(発振)を耳で検出したなどの伝説がありました(笑)私も子供
の頃はテレビの後ろ側は煩くて嫌だったのですが最近はテレビの進化もあって全く気にならなくなりました。
Commented by afuroyan at 2011-07-04 22:48
Zorki-4uさん、それは常に脳内に定常発振があってそれと犬笛の周波数とが
ヘテロダインのように作用して、ビートダウンしたのが聴こえるとか?
学生の頃は超音波音源をいじっていましたが、欠伸をするように口を大きく大きく開けると
40kHzが「コーッ」という音で聴こえることがありました。鼻腔内共鳴だと思います。
>最近はテレビの進化もあって
もう、「NTSCはNever Twice Same Colorの略だよ。」なんて言っても
誰も相手にしてくれなくなるかもしれません。
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