つぃごいねるわいぜん

過日、鈴木清順 監督の「ツィゴイネルワイゼン」を観た。借りてきたDVDなのだけど、観ている間はモチロンの事、観終った後も空間と言うか、
時間の流れと言うか、そういうモノが異化されてしまったような不思議な感覚が続いている。
内田百閒の「サラサーテの盤(昭和23年)」が主軸となっているが、他の百閒の作品のエピソードやエッセンスも入っているらしい。

劇中、青地は中砂が所蔵するサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」の自作自演のSPレコードを聴かされる。そのレコードにはサラサーテ自身が何かを
喋っているらしき「声」が収録されている。青地は中砂にその「声」が何と言っているかの聴き取りを頼まれるが、発音がハッキリとしてないのか
「言葉」として聴き取れない。
劇中では青地も中砂も陸軍士官学校独逸語教授で、いわばドイツ語のプロという設定になっている(実は内田百閒自身がそう)。
聴こえてくる言語なのだが、サラサーテはスペイン人(それもバスク人)だからスペイン語なのか、吹き込みがグラモフォン?だからドイツ語なのか、
それとも録音技師や伴奏者への話しかけで、英語やフランス語なのか?劇中では全然判らない。

ともかく、その問題の部分をようつべで見つけたので聴いてみる。



ラッサンからフリスカに移る少し前のところ、いや、メランコリックな中間部分をすっ飛ばす少し前、3分25秒の辺りで確かに何かを言っている
(SPレコードだとA面の最後の方、盤をひっくり返す少し前)。何かを言っているのだけど、確かに判らない。

調べていくとヤマハのおんがく日めくりのページでは、サラサーテの「声」では無く、録音技師の「収録時間に入りきらない(急げ)」という
指示だったようなことが書いてある。ん?ん?ん?

いずれにしても、録音創成期の機械録音だからいわゆるラッパ録音で色々と制約があった事だと思う。また、(機械録音ではあるが)聴き取り難い
不思議な「声」が録音にまぎれているている・・・と言うあたりは、後の電子音声現象のような現象が思い起こさせられる。

映画を(それもATG!!)観ての記事なんだけど、カテゴリはmusicにしてみた。


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by afuroyan | 2016-08-14 17:21 | music | Comments(0)
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