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いこらいじんぐ
ちょっと1μFのフィルムが無いかなと部品箱(タッパー)の中を探していたら、こんなのが出てきた。
いこらいじんぐ_f0125367_2134610.jpg
フロントフラットなバイラジアルホーンをマルチで使っているが、イコライジングが必要なので
やっぱりおれは」や「いこらいず」で、高音用アンプの前でそれを行っている事を記事にしている。
だが、その前はドライバー(2450J)の直前で、コンデンサーと抵抗(DALEかな?)を用いて、それを行っていた。
これはその時に高音用アンプとドライバーとの間に挟んでいたイコライザーだ。

コンデンサーが通々(ツーツー)の高い周波数では、出力はドライバーとドライバーに並列となる抵抗で分流されて
少し仕上がりの能率が下がる。コンデンサーが通々ではない周波数では、コンデンサーと並列となっている
抵抗とドライバーと並列となっている抵抗で、抵抗式のATTが形成される。F特的に考えて見れば中域は凹み、
高い周波数ではさほど凹まないので、結果、中域の張り出したホーン+ドライバーのF特は、程度、平坦化される
(イコライザーがかかる)。

これをやっていた頃はコンデンサの銘柄を云々、抵抗もMOX(酸化金属被膜)ではダメ、なんてやっていた。
でも、考えてみたらアンプとスピーカーの間に怪しげな素子を入れるのが嫌(潔癖じゃないのだけど)だから
マルチをやっているわけで、こんなもん本末転倒なんでは???と思ったのが「やっぱりおれは」の記事のダイブ前の事。

確かにCR(インピーダンス補正のスナバー、zobel等ではない)等をアンプとドライバーの間に入れると、聴きやすくなる。
F特的な事を他へ置いておいても、きつく感じていた部分が滑らかになり、弦楽の音などはツヤのような色香も出てきて、
一時は有頂天になったりもした。しかし、数を聴いて行くとはっきりと判る。細かい肌理のようなものはベットリと埋められ、
一見(聴?)滑らかになった様に聴こえるだけ。ザクッとした感じは出ずに、空間的な情報量も減る。聴きやすいが実にツマラナイ。

抵抗が直列、並列に入ることにより、ドライバーに対するアンプのダンピングが悪くなった結果や、CやRのキャラクターを
聴いて歓んで「も」いたのだなぁ~と気が付けば、すぐに「やっぱりおれは」の記事、つまりはアンプの前、チャンデバ.の
ディメンション(電圧伝送の段階)で、このイコライジングを行うのが正解と理解する。

画像の、古い「無線と実験」のマルチ・(チャンネル)・アンプ・システムに関する別冊。その頃とは違い、LCRも確かに良いものが出来てきている。
僕は、完成度の高いネットワークを使用したシステムが、凡(!!)なマルチアンプのシステムをはるかに凌駕する事も知っている。
モチロン、最近は良いネットワークシミュレーションソフトや音響測定環境が、ほんのアマチュアでも使える事も知っている。
これは上記の、CR(それとL)をパワーアンプの後に入れたら「ハイ、御終いよ サイナラ~」という認識と、どこか矛盾している。
いやいや、それとも、「これらのどちらが優れているのか?」とかの「二元論」で語る事の出来ないものだという認識が正しいのだろうか?
(まぁ、マルチか?ネットワークか?だけで全てが決まるもんじゃないし・・・・・)

それでも、この面倒の多いマルチアンプは、その自由度と得られる結果(?)において、あまりある魅力があると思っている。
・・・・マルチの絶対的な難点を考えれば・・・・アンプを作ってはみたが・・・・全帯域の評価が出来ないのだ。
だから、そんな時はフルレンジ一発のシステムや、サブ.に、お任せとなる。

愉し、オーディオ。スピーカーいじり。
ヘッドフォンなども最近はとても良いものが出て来ている。が、音楽は空気を介して空間を伝搬するものだから、僕は
それを全身で直截(ちょくせつ)に感じる事が出来る、スピーカーを使って音楽を聴く事がやっぱり好きなのだ。
by afuroyan | 2014-04-21 23:09 | audio | Comments(2)
Commented by bmwk_rs at 2014-04-22 04:56
激しく同意です。

> 確かにCR(インピーダンス補正の・・・

私もステップフィルター?を試しましたが、同様でした。

> マルチの絶対的な難点を考えれば・・・

なので、自作に限らず弄るのはチャンデバ以前が多いです。
Commented by afuroyan at 2014-04-22 21:41
bmwk_rsさん、どうもです。その、かわらずお早いのですね<(_~_)>
ウチのはホント、CRを入れちゃうと途端にダメダメモードになっちゃいますね。でも、端子はスプリング式の結構いい(良い?)加減なものだったりもします。
反面、感覚的なものの云い方ですが、昔のユニットはマルチ.でもネットワークでもそれなりに良く鳴った様な印象があります。誤解を恐れずに云えば・・・
現代的な・・・ユーロ.みたいなユニットは、ネットワーク素子でのチューニング(割れ鍋に閉じ蓋的な)を前提に設計された様な気もしちゃいます。
基本、ダンピングファクターの話なんだろうとは思っていますが、電力増幅をする前にスピーカーマネージメントは終えてしまうのが正解ですね。
現にプロ.の現場ではパワーアンプにDSPが入っていて、そういう分割やEQ、ディレイもやってしまっているものがあります(CrownやPowersoftなど)。
まあ、二元論にまでにならなくとも、どちらで 追求していくかは、その人なりの音楽観のようなものが強く反映されて来ると思います。
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