ごーごーさんに
最近発売されたSACDプレーヤーの記事を見ていたらアナログの出力アンプはNE5532だった。結構なお値段の機種なので、
「今さらNE5532ねぇ~?」と、どこか引っかかっていた。NE5532はシグネティックスで開発された2回路入りのオペアンプで
オーディオ機器の世界では今でも「これじゃなきゃ」みたいなことを言う人もいる。低雑音オペアンプであり且つ、600Ωの負荷
インピーダンスをフルスイング出来るなど当時は画期的な製品だった(その後、シグネティックスはフィリップスに買収される)。

そんな有名なデバイスなので、ウチの部品箱(タッパー)だって探せばセカンドソースを含めて幾つか出てくるのだ。
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一番左から元祖シグネ.のNE5532N。次はTIのNE5532P。今出回っているのはタブンこれ。右から2番目は新日本無線の
NJM5532DD。一番右は珍品?シグネ.のセラミックパッケージ。これは、エポキシで充填されていない。

音はどうだろう?ケーブルの音の差なんて無い。聴き分けられない。針金と高額なスピーカーケーブルだってブラインド
で聴かせたら判るまい。
と、こういうことに懐疑的な人がいるのも事実。まあ、ともあれ聴いてみる。このセットの出力段
(ポストフィルターと出力バッファーを2個入りオペアンプで構成している)に載せ換えて聴いてみる。モチロン設計は5532で
最適化しているものではない。電源電圧は±16V。

単純に載せ換えて、普段聴いているCDをささっと聴いてみた。

①シグネ.のNE5532N:最初は随分レンジが狭いと思ったが、スピーチレンジの濃さは只者ではないと思った。
逆に現在の帯域を延ばしたオペアンプの音が帯域が広い分、薄いのかな?とすら考えてしまった。こういう「濃さ」が
出てくるが故に5532がいまだに重用されるのかも知れない(この石を使うのだったらね)。

②TIのNE5532P:この刻印は前期なのか後期なのか細かいことはその筋の方に任せるとして、①とは全然違う。別物。
延長線上にも考えられない。072(J-FETタイプ)みたいなシャリッとした感じがして、①のような「濃さ」は感じられない。
これを聴いて5532の音だと思ったらちょっと・・・。でも結構、スピード感みたいのがあってこれはこれで好きかも知れない。

③新日本無線のNJMの5532DD:DDだからノイズ選別品。一応5532、NEは高いからNJMというセカンドソース。
日本のメーカーが一番使っているかもしれない。でもバカにしちゃいけない。結構、丁寧な描き方の音楽を聴かせてくれる。
厚みも(濃さではない)もキチンと出してくるし、拡がり感も出してくる。「無難」「そつなく」というと可哀相だけどきちんと仕事
をしてくれる感じ。だけど強烈なキャッチは無く、「一応5532入ってます」ってトコロに落ち着きそうな音でした。

④シグネ.のセラミックパッケージNE5532FE:昔々、秋葉原のジャンク屋で買ったミキサーのボードに付いていた物。
何でセラミックパッケージの必要があるのかが全く判らない。同じシグネ.だからとは言わないけど①と同傾向の音。
普通、濃さと拡がり感は両立が難しいのだけど、コイツは難なく両方とも出してしまう。ボンディングワイヤーがエポキシに
まみれていないから?(だったらキャンタイプはその点は有利かも)ネットで探してもちょっと見ないモノだけどこれは
めっけモンかも。バーブラウンやアナデバなどの今日的なオペアンプにはちょっと無い鳴り方を感じました。

出来合いのセットに、載せ換えて聴いただけだけど(…オリジナルに特にこだわる気はないけど)だったら
5532も良いかなと思う。もっともキチンと最適化すればでも結構なレベルまでいけるのかも知れない。

で、冒頭のSACDプレーヤーは未聴<(_~_)>
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by afuroyan | 2009-11-02 20:54 | audio | Comments(4)
Commented by 3姉妹パパ at 2009-11-03 18:44 x
過去に一番感動したのは、確かにCANタイプでした。
ナショセミのLF356♪
今でも手に入るのかなぁ?
確か、恒温槽付きも有った。
DCオフセットがドリフトしないので、DCアンプとして使い易かったです。
Commented by ZoekiのS at 2009-11-03 22:09 x
シグネの5532好きでした。20と数年前の学生だった頃、よくOpアンプを差し替えて遊んでいた記憶が蘇ります。少し高級なOpアンプ(LT1028,AD797,OPA627など)で回路設計するようになってからは性能重視で2回路入りでもNJM4580/NJM2114を選択することが増えたのでNE5532を使うことは稀になりましたが、その音の存在感は未だに忘れられません。
Commented by afuroyan at 2009-11-04 19:43
3姉妹パパさん、どうもです。ソニーの初代のCDP、LF356のキャン.でした。
今でもまともに流通しているんですかね?
恒温槽付きは知りませんでした。さすがに今は無いですよね。
Commented by afuroyan at 2009-11-04 19:51
ZoekiのSさん、ご無沙汰しています(ブログはいつも拝見しています)。
OPA627をプリアンプに使っていますが確かにやりますね。
載せ換えでを前提としてパターンを2個入りソケットで作っておいて、
変換基板で1個入りを載せるのも良いですね。
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